第1部:山田崇アーカイブ ~どんな公務員だろう?~
第1部:山田崇アーカイブ
「元ナンパ師」「公務員っぽくない公務員」「地域に飛び出すモテる公務員」
これら3つの言葉を見て一体誰だろう?と思いますよね。僕もそのうちの一人でした(笑)
この方こそ山田崇さんです!
現在は塩尻市役所企画政策部企画課シティプロモーション係の係長を担当されています。
http://yamayamananoda.hatenablog.com/
(こちら山田さんのプロフィールです)
この6日間山田さんの右腕として行動を共にさせていただきました。たくさんの話を聞かせていただきました。そして、多くのことを勉強させていただきました。
ここでは以下の3つを中心に書こうと思います。
・山田さんが公務員になったきっかけ、公務員っぽくない地域に飛び出す公務員になった経緯
・山田さんが現在取り組まれていること
・6日間で山田さんのお話を聞いたり、ともに行動したりして感じたことや思ったこと
・お父さんの背中を追って
なんでナンパ師が公務員になったのだろう?と僕が山田さんに対して最初に思った疑問でした。
(TEDxSakuでナンパについて熱く語る山田さん)
山田さんに質問したところ、「親たちに『地元に戻ってきなさい』と言われたから」とおっしゃっていました。至って普通だなと感じ、逆に驚いてしましました(笑)
山田さんと話していく中で尊敬する人の話になり、ここに山田さんが公務員になった起点あると思いました。
山田さんの尊敬する人は、山田さんのお父さんです。山田さんのお父さんは郵便局で働いていたそうです。現在郵便局は民営化されましたが、当時は公務員の方が郵便局で働いていました。
山田さんには、兄弟がいらっしゃり、3人兄弟の長男だそうです。山田さんのお父さんも7人兄弟の長男で、兄弟のために一人で働いて養ったそうです。
そんな父を見ていたからこそ、山田さんは地元に帰る際に選んだお仕事が塩尻市役所で働く公務員になられたのかなと思います。
・地域に飛び出す公務員の原点とは?
では山田さんは、最初から今のような「地域に飛び出す公務員」だったのでしょうか?
(雑誌TURNSに山田さんが塩尻で取り組まれているnanodaが特集される)
実はそうではないのです
山田さんはこれまで,税務,財産管理,会計などをされてきました。
大きく変わったきっかけは市民活動支援の担当になり、勉強会で「魅力ある商店街を考える」をテーマに話し合いが行われた際に誕生しました。山田さん達は「まずは自分たちが商店街に身を置いこう、住んだことも、商いをしたこともないのでは課題を解決できない」と考えたそうです。
この勉強会の最後に、明日から一人一人行動に移すことみんなの前で宣言されたそうです
「商店街で空き家を借ります」
この一言から大きく変わったと山田さんも感慨深くおっしゃっていました。
そして、勤務時間外に何かやってみようと動き出し「アートプロジェクト」や「空き家プロジェクトnanoda(なのだ)」「信州移住計画」を始めたら,この5年で現在のような「地域に飛び出す公務員」になったのです!
(nanodaのロゴ)
このほかに山田さんは
日本全国を電光石火のごとく飛び回り、年100回ほどの講演
「しおじり まちの教室」
まちの教室|nagano campus networking
「市長の味噌」
http://matsumoto.keizai.biz/headline/1968/
「Shiojiri Conversation(塩話/尻話)」
「しおじりチャリフェス」
http://chariken.net/shiojiricharifes2014
「信州若者1000人会議」
http://www.shinshu1000.jp/2013/
https://www.etic.or.jp/cvr/fair/
「地域イノベーター留学」
「人に会いに行く旅。」
http://www.shibuya-univ.net/classes/detail/1011/
「しごとバー」
http://shigoto100.com/eventtop?ecat=shigotobar
「LLP honobono」
http://sekkeiten.exblog.jp/24590339/
「信州大学共同研究 地域連携研究員」
「地域戦略プロフェッショナル・ゼミ」
http://www.shinshu-u.ac.jp/zukan/communication/index.html
「コクリ!プロジェクト」
「ぱぱとままになるまえにin塩尻」
「MICHIKARA-地方創生協働リーダーシッププログラム」
「MICHIKARAインターン」
「MICHIKARA官民協働フォーラム」
…多いですね(笑)
このフットワークの軽さ(軽すぎる!)が山田さんの強みですね!!
また、インターン同行中に気付いたのですが、山田さんの携帯は一日30人から多いときは50人と連絡を取り合い、小さな集まりから大きなプロジェクトを複数同時並行されています。
ここで皆さん、忘れていませんか?山田さんは「公務員っぽくない公務員」です。
ここ本当に大切なのでもう一度言います「公務員っぽくない公務員」です!!
通常の公務員の仕事をこなしつつ、たくさんの活動をされているのです。
もちろんすべて「全力投球」です
・なぜ山田さんは全力なのか?
自治体職員全員が山田さんのように動けるわけではありません。
しかし、これからの地域をよりよいものにしていくには、「公務員っぽくない公務員」が増えることが必要だなと僕は思います
「公務員っぽくない公務員」は自治体職員の代表でもあると感じました。
公務員である自治体職員はすごいおかたいイメージが強いですが、自治体職員一人一人が地域を思い、地域に住んでいる住民一人一人がどうしたらより快適に、より幸せに、より楽しく暮らしていけるかを第一に考えて、仕事をされています。
(ソフトバンクのインターンTURE-TECHで学生たちに熱弁する山田さん)
この自治体職員一人一人が持っている地域に対する熱い想いを地域の方々に届け、市役所と地域の方々を結ぶのが、山田さんのような「公務員っぽくない公務員」なのです。
僕も将来は自治体職員になろうと思っているので、まずは地域に対する熱い想いを持ち、「公務員っぽくない公務員」になれたならと考えています!